やらないことリストで自分ブランドを確立する | Not ToDo リストのすすめ

やらないことリスト、つまりNot Todoリストを管理することで、信頼できる人間としての信用、品格、つまりパーソナルブランディングの確立を目指すというお話しです。

ネタ元は「TIME HACKS! (小山龍介 著)」です。この本では「転機を迎えるにあたっては、何かを得ることよりもむしろ、何かを捨てるということのほうが重要である」と説いています。
つまり、新たな挑戦に対する障害になってしまう根拠のない古臭い固定概念、悪い習慣、生産性のない長い付き合いなどを捨て去る勇気を持ちましょう、ということです。
何の役にも立たない過去の栄光、失敗のリスクを熱心に研究するネガティブな姿勢、吸わない方がよいと分かっているタバコ、生産性のない定例飲み会、現在のちっぽけな幸せなどなど、あげたらキリがないくらい該当する項目があがるはずです。もし、今目指している目標に到達するために、それらの項目が弊害になると判断できる場合は、思い切って捨て去ってしまうという努力が必要になります。これらの項目をやらないこととして意識しているのと、していないのとでは、結果に大きな違いが生まれてくるはずです。意識を強く持つための一番簡単な方法は、紙やPCのメモ帳などに実際にリストを書き出しておくことです。毎日である必要はありませんが、そのリストを定期的に見ることで意識を強く持てるようになっていくはずです。
また、「間違ったことはやらない」という姿勢から、人間としての信用や品格を得ることができ、自分ブランドを周知させる力を秘めています。ぜひ、このやらないことリストを活用して自分なりのパーソナルブランディングを確立しましょう。

以下に、ビジネスマンとしてのブランド、人間としてのブランドという2つのテーマについて、具体的な例をあげます。

電通鬼十則に学ぶビジネスマンとしてのパーソナルブランディング

電通鬼十則』、このリストはあまりにも有名で、「電通「鬼十則」―広告の鬼・吉田秀雄からのメッセージ」という本も出版されています。ビジネスマンとしてのパーソナルブランディングを確立するためにも、以下のリストを自分のやらないことリストに取り入れてみてはいかがでしょうか。なかなか味わい深いメッセージです。経営者側からこんなリストを提示されたら、嫌でも気合が入ると思いませんか?

仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
仕事とは、先手先手と働きか掛けていくことで、受け身でやるものではない。
大きな仕事と取組め! 小さな仕事は己を小さくする。
難しい仕事を狙え! そして成し遂げるところに進歩がある。
取組んだら放すな! 殺されても放すな! 目的を完遂するまでは...
周囲を引きずり回せ! 引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる。
計画を持て! 長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
自信を持て! 自信が無いから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらがない。
頭は常に全回転、八方に気を配って、一部の隙もあってはならぬ! サービスとはそのようなものだ。
摩擦を怖れるな! 摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる。

「人を動かす」 に学ぶ人間としてのパーソナルブランディング

言わずと知れた名著、現在の自己啓発系著書の原点とも言われている 「人を動かす (デール・カーネギー 著)」 の教えから、人間としてのパーソナルブランディングを確立するやらないことリストを作ってみました。参考にしてみて下さい。

限定的な情報をもとに人を裁かない
自分の立場だけを考えて話さない
相手の名前を忘れない
お世辞は言わない(心から賞賛できる箇所を賞賛する)
相手を不快にするだけなら、意味のない議論はしない
相手を不快にするだけなら、誤りの指摘はしない
感情的に話さない
自分の誤りを隠蔽しない
人に注意する時、はじめは批判から話さない
人にものを頼む時に命令をしない
人の顔をつぶさない
ほめることを忘れない
人のあら探しをしない

まとめ

私の場合、GTDを実践するためのタスク管理ツール Remember The Milk を利用しているのですが、このツールのリストとして「やらないことリスト」を作成して記録、管理しています。
やらないことリストを活用する上で、リストの記録はかかせません。心に留めておいたつもりでも、なかなか実践できていないことが多いからです。記録し、定期的に見ることで意識が生まれます。そして実践していくことで行動が習慣に変わっていきます。自分なりのパーソナルブランディングを確立するためにも、この『やらないことリスト』を作ってみてはいかがでしょうか。