Book-Review レバレッジ・リーディング(本田直之)

この本について



レバレッジ・リーディング」
〜100倍の利益を稼ぎ出すビジネス書『多読』のすすめ〜

本田直之(著)

Amazonの紹介文より抜粋〜
なぜ「速読」より「多読」なのか?
1日1冊のビジネス書を効率的・戦略的に読みこなす投資としての読書法訓練不要であなたの思考が劇的に変わる。
ビジネス書は、成功者の体験やノウハウを短時間で疑似体験できるツールであり、その多読こそが最高の自己投資である。現在、コンサルティング会社を経営する著者が、ビジネススクールで身につけ、さらに進化させた読書術を紹介。
コンセプトは「多読」である。速読とは違う訓練不要の読書法である。月間に500冊の新刊といわれる氾濫するビジネス書の中から読むべき本を選び出す。
1日1冊で年間400冊を読破し、ビジネスで成功するためのノウハウを紹介。本の選び方、書評とのつきあい方、書店の利用法、時間術、実践に活かすための読書後の活用法など。著者のおすすめブックリスト付き。

この本との出会い

Amazonの「この本を買った人はこんな本も買っています・・」というページで目についたのがこの本。本格的に読書を始めたばかりでしたので、より良い本の読み方が学べると思って購入してみました。表紙の「速読より多読」というテーマにもかなり惹かれました。ちなみに「レバレッジ」という言葉は、重い物を持ち上げるために使う「てこ」を意味します。少ない投資で多くの資産を得られるということですね。

レビュー

まず驚いたのが、著者の本田さんが年間400冊ものビジネス書を読んでいることです。日常の業務を持つ同じビジネスマンでこれだけの本を読みこなしてしまうのです。しかも、その本のエッセンスをしっかりパーソナルキャピタル(個人資産)としてストックしているということです。読書初心者の私には強烈すぎるインパクトを与えてくれました。

レバレッジ・リーディングのコアは「多読でポイントを絞り込んだ後、そのエッセンスを繰り返し何度も読むことでパーソナルキャピタル(個人資産)を積み上げること」と解釈しました。そのための心構えや、環境、手法などが丁寧に書かれています。年間400冊を目指すかどうかは別としても、本をインプットで終わらせない技術は参考になると思います。

さっそく作ってみたレバレッジメモ(未整理のままですが)

・読書を単なる読書ではなく、経済的行為、つまり投資活動として捉える
・汗水たらし、血のにじむような努力をした他の人の数十年分の試行錯誤の軌跡が、ほんの数時間で理解できる
・本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に応用し、実践で活用する
・インプットするだけでは、ただの自己満足にすぎません。いかにアウトプットするかが勝負なのです。
・本は自腹を切って買う→親身に読む&汚せる
・本当は本を読めば読むほど、時間が生まれます。本を読まないから、時間がないのです。
・一冊のみを読んで、この筆者の意見がすべてだと思い込んでしまう危険を避けるために、多読をするのです。
・目的を持って本を選ぶ
・教養型より経験型を選べ→他人の成功体験にレバレッジをかけるのが目的
・同じジャンルの本を徹底的に読む
・スクリーニングの技術→自分の勘だけではなく、書評や口コミなど、自分以外の人の意見もどんどん参考にしよう
・本を読む目的を明確化する→カラーバス効果を生む
・極論を言えば、100項目全てを抜き出して、1つも身につけないよりは、重要な1項目だけを抜き出して、それを実践するほうが、リターンを得られる。
・本から得られるリターンの80%は20%を読むだけで得られる
・本を読む前に「まえがき」「目次」「あとがき」を俯瞰する
・必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印を付け、ページの角を折って下さい。そうすることで、「単なる本」から「収益を上げる資産」にするのです。
・余白にどんどん書き込め
レバレッジメモを作って携帯する
・パーソナルキャピタル(個人資産)を増やす
レバレッジリーディングでは、ポイントを絞り込んだ後、その本のエッセンスを繰り返し何度も読むことに重点を置きます。