人を動かすためのたった3つの魔法



人を動かす上でもっとも重要なことであり、唯一の方法は『相手が自ら動きたくなる状況を作り出す』ことです。例えば立場などを利用して強制的に人を動かすこともできますが、それでは長続きしませんし、その場限りで、あなたのために動くということにはなりえません。場合によっては恨みさえ買います。では、どうしたら『相手が自ら動きたくなる状況を作り出す』ことができるのでしょうか?
それを助けるための3つのチップを紹介します。

1. 何があっても批判しない

1つめの魔法は、何があっても相手を批判してはいけないということです。人間はたとえ自分がどんなにまちがっていても決して自分が悪いとは思いたがらないものです。相手が間違えていたとしても、批判は相手の反感を買うだけで、相手は決してそれを心の底から受け入れることはないのです。
人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思わず、相手を感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動するということをよく心得ておかねばならいけません。

2. 相手に重要感を持たせる

2つめの魔法は、相手にとことん重要感を持たせることです。あなたは常に私の関心の的であると相手に悟らせなければなりません。人間の持つ性質のうちでもっとも強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちであるということを忘れないでください。相手に対し、賞賛すべきことがあったら、一瞬の躊躇もせずに褒め称えてください。相手はいつまでたってもその賞賛の言葉を忘れないでしょう。
でも、気をつけなければいけないことがあります。お世辞は決して言わないでください。心のこもっていない賞賛の言葉は相手を馬鹿にしているのと同じで、決していい結果を生み出しません。

3. 常に相手の立場に立って考える

3つめの魔法は、どんな場所、どんな状況においても、常に相手の思うところを把握する努力を惜しまないことです。冒頭でも述べましたが、人を動かす唯一の方法は相手に自ら行動したいと思わせることです。あなたが釣りに行った時、エサにパフェやイチゴミルクを付けることはないはずです。それは、相手が欲しがっているものがミミズであることをあなたが知っているからです。まったく同じことが人間にも言えるのです。常に相手が欲しがっている、やりたがっているものを模索し、それを提示するよう努力してください。

まとめ

さて、ここまで述べた内容は私が考え出したことでは決してありません。これは偉大な名著「人を動かす (デール・カーネギー著)」に学んだことです。もう少し詳しく知りたい方は過去にリリースした以下の記事を読んでみてください。


>> 人を動かす三原則 | デール・カーネギーに学ぶ人間学 - Forgot the Milk.